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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

アトミック パワー・大いなる力の制御-5

科学技術

 前後の繋がりが悪いままで書き進めていますが、その辺りはブログですので勘弁して下さい。原発事故の詳細を説明する時はもっと上手くまとめるつもりです。現在、調査報告書を読み始めたところですが、それぞれ1000ページもあって比較検討を精緻にやったら1年でも終わらない気がします(もちろん、私はそれが仕事ではありません)。

 取りあえず、その前の準備として自分で調べた原子力の基礎を専門用語を使わずにここで書きためて、後でまたまとめる予定です。

 

 以前新聞に「原子力」と言う言葉からあなたは何を連想するかと言うアンケート結果掲載されたことがありました。福島の事故よりも以前の話です。

 回答には、「惨事」「事故」「不快」「危険」「放射能」などがありました。日本ではとくに朝日新聞が反原子力のキャンペーンを行っています。「プロメテウスの罠」もその一環でしょう。確かに厳密注意深く管理しなければ事故が発生します。しかし、それは石油コンビナートでも、化学工場でも同じことです。原子力に対して不必要な不安を持つ必要はありません、正しく理解し万一の時も正しく対処すれば大きな被害は食い止められます。

 原子炉の物理的作用は、核爆弾とよく似ています。どちらも、ウラン235またはプルトニウム239の連鎖反応によってエネルギーが放出されます。爆弾の場合は、中性子の倍増を利用して、すべての核分裂を100万分の1秒で行います。いっぽう、原子炉では、中性子の倍増は利用せず、「持続的」連鎖反応を行います。原子炉内では、核分裂によって2個ないし3個の中性子が放出されますが、平均して、そのうちの一個だけが別の原子核にぶつかって新たな分裂を誘発するので、反応速度は速くなりません。

 一定の速度で放出されるエネルギーが、水を加熱して蒸気に変え、その蒸気の力によって発電機を回すタービンを動かします。ガスや石炭を使う発電所も、仕組みはだいたい同じです。違いは、熱を発生させるのに、ウランではなく、化石燃料を使うことです。大規模な原子力発電所になると、ガスや石炭の大型発電所にほぼ匹敵する10億ワット(100万キロワット)の電力を生産できます。

 ご家庭の電気料金明細を見て下さい。請求金額をご覧になる方は多いのですが消費電力を見る方は少ないようです。私の家はマンションで暖房も電気です。11月の請求を見ると40アンペアの契約で、336KWhを使用し9,618円の請求でした。しかし、これが1月になると896KWhまで増加し、26,830円の請求になります。もちろん、石油代はゼロです。

 一ヶ月は720時間ですから、1月は1時間に1KW以上の電気を使用したことになりますが、平均的に考えれば一般家庭が使う電力は、時間あたり1KWに満たないでしょう。つまり、出力100万KWの発電機は、一般家庭100万戸分の電気を生み出しています。川崎にあるガスタービン火力発電所は1軸50万KWの発電機が、7軸ありますから総出力350万KWの発電所です。東京の方なら品川や大井火力発電所の方がなじみがあるかもしれません。品川はガスで38万KWの発電機が3基、大井は原油の発電所ですが、出力35万KWの発電機が3基あります。都内の電力供給の大元はこの2ヶ所です。