技術士試験論文作成入門・3
昨年の12月30日にアップした論文作成時の書き方注意点をもう一度載せます。と、言いますか本日は時間がないため手抜きです。しかし、以下の注意点はどんな試験の論文作成時にも通用する注意点です。もっとも、これを作った私自身たまに規則違反を犯しています。
- ワンセンテンス毎に、語尾は変化させる、「~である」も2回まで。
- 「~したら」、「~できれば」等の「タラ・レバ」は不可。
- 「~するべきだ」、は不可「~する必要がある」に言い換える。
- 「つまり」は不可、「言い換えると」を使う(試験委員に対して尊大な感じを与える)。
- 音読みの時は「徐々に」、訓読みの時は「我われは」と書く。
- 「~かも知れない」などの個人的推量は不可。
- 「~なのである」は文語的で良くない。
- 単位は極力統一する。(その方が読み手に対して親切)
- 「無い」は不可、「ない」と平仮名書きの方が良い。
- 「~ので」は不可、「~のため」と書く。
- 「~と思う」は無責任で不可。
- 文書は「が」で繋がない、又「の」は二つ以上続けない。
- 「この」「もの」「その」は、あまり使用しない。
- 「そして」「~が」を乱用しない、特に「~が」は順接で使用するのは不可。
- 「○○的」「○○化」はあまり使用しない、また、こけおどしの外来語は使わない。
- 主語と述語は近づける。修飾語と被修飾語も近づける。
- 「物」は具体的な物や品を表すときに使う「もの」は抽象的なものを示すときに使う。「物を運ぶ」「物を選ぶ」「もの分かりが良い」「ものにする」
- 「時」も同じ、特定の時期や時点を示すときは「時」で良い。状況や仮定、条件を表すときは、ひらがなの「とき」を使う。「時には遊びも必要だ」「ホームランを打った時」は「時」、「お金がないとき」「裸足で走ったとき」は「とき」
- 修飾語は極力省く。
- 概要を第一パラグラフに書く。
- 一段落(パラグラフ)は200文字を目安にする。
- 見出し以外では、漢字熟語を動詞として多用しない。
- タイトルは体言止めにする。
- 項目・タイトルに文章の内容を書く(項目を見ただけで、内容が予想できるように書く)。
- 商品名や一般の会社名は使用不可。
- 行政、国策の批判はしない(国家試験を受けるのであれば当然)。
- 「問題があると思う」や「問題があるのではないかと思う」は不可→「改善の必要性がある」、「問題があると考えられている」。
- 「~ではないでしょうか?」は最悪。
- 「いうまでもない」は使わない、「いうまでもない」なら書くな。
- 言いたいことではなく、相手(試験の採点委員)が知りたいことを書く(受験者の体系的知識とそれを応用した課題解決能力)。
- 蛇足、附記は絶対不可(余計なことは、絶対に書かない)。
- 「曖昧さ」と「はぐらかし」は厳禁。
- 論文の3本柱「問い+答え+論拠」以外の事は書いてはいけない。
- 与えられた、或いは自分で立てた課題(目標点)に向かう途中の障害物が問題点であると考える。
- 論文とは論文の形式をした文書のことである。
- 論文のタイトルには「この論文を読むと読者は何が分かるようになるのか」を書く。
- 自分でしっかり理解していることがらだけを、丁寧に解りやすく書く。
- 結論はひとつにする、あれもこれも書こうとしない。
- 文書の長さによって、構成は「序論・本論・結論」や「目的、理由、方法、結論」(目理方結)と使い分ける。
- 否定文や受け身の文は、なるべく避ける、直訳調、漢語調も避ける。副詞や補助的な動詞はひらかなで表記すると読みやすくなる。