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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

シャーロキアン技術士

シャーロキアン技術士」なんて訳の分らない肩書きをつけました。

でも、大抵の場合、「シャーロキアンて何ですか?」と質問されます。

シャーロック ホームズは有名ですが、「シャーロキアン」と言う言葉はあまり一般的とは言えないからでしょう。私は、厳密に説明しないで「ものすごく熱心なホームズファンのことです」と答えています。

実は、本の売れ行きもその通り、ホームズの小説自体は今でも世界中で売れていますが、「ホームズの愉しみ方」とか「ホームズの謎」みたいな感じの本はあまり売れていません。日本シャーロック ホームズクラブの創立者であり、主催者の故小林司氏と奥様の東山あかね氏は、30年で約70冊のホームズ本を出版していますが、ベストセラーにはなっていません。とは言え、30年少しづつ売れているのも事実です。まあ、私は正典(ドイルが書いたホームズの物語)が売れていれば別に良いだろうと思っています。しかし、推理小説だからと流し読みしてホームズを誤解している人もいるのでそこは何とかしたいとも考えています。今日は、その内の1つを紹介します。

鹿うち帽

英国で狩猟の際に被られる男性用帽子のです、鹿射ち帽とも書きます。

1860年代から登場し始めた狩猟帽の一種で、イングランドでの鹿狩りの際にディアストーカー(銃を持った貴族や紳士に従って、鹿を追いたてる勢子)が被りました。

一見縁がないためキャップに見えるのですが、前後のブリム(庇)はひとつながりのものと見なされているため分類上はハットになったようです。耳当ては普段、頭頂部でリボンで留められています。また、後ろに庇がある独特のデザインは、木の枝などで首を傷つけるのを予防するためのものです(良く考えられています)。

ホームズは作品の中でこの帽子を3回、しかも郊外でしか被っていません。「ボスコム谷」、「白銀号」、「パウカービル家の魔犬」の3作だけなのです(ホームズの作品は短編56作、長編4作です)。しかし、なぜかパイプと並んでこの帽子はホームズのトレードマークになってしまいました。この間違ったイメージは、英国にも残っているらしく、ベネディクト カンパーパッチの現代版「シャーロック」でも、シーズン2の最終回で帽子がプレゼントされ町中で被ったホームズの写真が新聞に掲載されてしまいました。この帽子は、あくまで狩猟用の帽子です、当時はそれが当たり前でした。ロンドン市内でこれを被るのは非常識だったのです。シャーロキアンの調査によれば、1892年、「ストランド マガジン」12月号に掲載された「白銀号」の挿絵が原因ではないかと言う説が有力です。この作品では、事件現場へ向かう鉄道列車の客車内で鹿射ち帽を被ったホームズの挿絵が載せられているのです。画家(現代ならイラストレーター)は、シドニー バシェットという人です。絵の中には、客車内で向かい合わせに座る髭のワトソン医師と鹿射ち帽を被って何かを説明をしているようなホームズが描かれています。

最後に、詳しく説明するとシャーロキアンとは、作品中の上記のような細かいことを気にするファンなのです。

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