読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

機械学会連続講座

学会・協会の活動

昨日は、会社を15時に出て信濃町にある日本機械学会本部まで行ってきました。

日本機械学会連続講座

「法と経済で読み解く技術のリスクと安全」

~社会はあなたの新技術を受け入れるか~

第5回 安全と自己決定

http://www.jsme.or.jp/event/detail.php?id=2659

 

こんなかたい題の講演ですが、講師は産総研中西準子先生、「環境リスク学」の専門家です。以下、印象に残った言葉をメモしてきましたので列挙します。

  • 「安全」というものに対する民間企業の自己決定は可能なのか、日本では甚だ疑問です。
  • リスク評価は、新規技術のスペックの1つにならなければならない。
  • 既存物質の有害性評価の延長では、新技術は評価できない場合もある。
  • 新規技術の評価は、その技術を開発した人間でなければできない。
  • 海外では(特にアメリカ)、新技術を開発している企業が、安全基準を提案している。
  • 日本は、新しい物質や新しい技術に対する規制が異常に高い。
  • 海外は、PDCAサイクルを使った少ない量で始めて使用しながら安全を見直して行く方法が主流になっている。今のままでは、国際競争の場で日本は勝つことができない。
  • 日本の技術者は、決められた安全性試験のことは気にしてしっかり行っているが、それが、どんなリスクに関係するのかを考えていない。
  • 技術者は、安全試験のことを考え、リスクのことは考えない。

最後の二つは、私としても耳の痛いお話でした。確かに安全試験のことばかり考えていますね。決められた、手順を踏まないと出荷できませんから若し誰かが「この試験は何のために行うのですか?」と質問してきたら、「出荷のためだ」と言うかもしれません。

技術者も科学者も科学技術を発展させるために存在しているのではありません、科学技術の発展を通じて安全で豊かな社会を実現するために存在します。技術士を受験する皆さんは、そこを忘れないで下さい。