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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

11月12日には、2つの大きな航空機事故が発生している

航空機・船舶の事故

11月12日には、2つの大きな航空事故が発生しています。1996年ににインドで発生した空中衝突事故(航空事故)と、2001年にアメリカで発生したアメリカン航空エアバスA300の墜落事故です。

1996年にインド起きた飛行機の衝突事故は、民間航空機による空中衝突事故としては世界最悪であり、航空機事故では世界3番目の死者数を出した事故です。

この事故では、インディラ・ガンディー国際空港を離陸したサウジアラビア航空763便と、ガンディー国際空港への着陸のため、763便と同じ空域を降下中であったカザフスタン航空1907便が空中衝突し、死者は合計349名、負傷者ゼロとなりました。大変悲惨な事故ですが、事故原因はほとんど人間の側だけのミス、言ってみれば単純な飛行高度の情報伝達ミスです。

2001年の米国で発生した墜落事故も人的要因はありますが、飛行機の構造上の問題もあり事故原因としてはこちらの方が複雑です。また、何時もの失敗知識データベースでも取上げられていますので、今日11月12日の記事としてはアメリカの墜落事故を取上げます。

 

以下は、失敗知識データベースより転載

 

2001年11月12日午前9時17分頃、米国ニューヨーク市ケネディー国際空港近辺の住宅街に、ケネディー国際空港発ドミニカ共和国サントドミンゴ行きのアメリカン航空587便エアバスA300B4-605Rが墜落した。587便は、空港離陸後約103秒後に空中で垂直安定板、方向舵、第2エンジン、第1エンジンが機体から脱落し、操縦不能となって住宅街に墜落した。このアメリカン航空機の前便である成田行き日本航空477便ボーイング747ー400の後方乱気流に巻き込まれたことや、尾翼の構造、素材等の欠陥、機械トラブルや操作ミスなどが複合的原因と見られている。

経過

2001年11月12日午前9時17分頃、ニューヨークのケネディー国際空港発ドミニカ共和国サントドミンゴ行きのアメリカン航空587便は、離陸後、前方を上昇中の日本航空447便の後方気流に2回巻き込まれた。二回目の遭遇の数秒後、機体が左右上下に激しく揺れ、尾翼が作動しなくなった。パイロットが機体を右に制御しようとしたが、機体は左方向に傾斜し、コントロールを失って急旋回しながら墜落した。墜落直前にまず垂直安定板、方向舵が機体から脱落し、その後、第2エンジン、第1エンジンが機体から脱落した。

原因

日本航空機の後方気流に巻き込まれたことが要因ともいわれていたが、気流強度は想定されていた限界を超えておらず、乱気流だけで尾翼がもぎ取られることはない。この航空機がアメリカン航空に納入される前、機体と垂直安定板の6箇所の接続部分の内1箇所に不具合があり、補強が行われていた。尾翼の構造も炭素繊維強化プラスチックが使用され、軽量で強度が高いが、内部損傷が察知し難いという弱点があった。飛行中に尾翼が取れるのは構造上の欠陥による。さらに使用されていたCF6エンジンは出発時には推力が最高に達し、内部の急速に回転する部品がはずれ、時には外郭から飛び出し機体に衝突することがあるといわれており、過去に事故が起きている。これらの要素が複合して事故が起きた可能性が示されている。

 

//// ここまでは、失敗知識データベースから省略して転載しました。

 

事故当初は、上記のとおり日航機の後方気流に巻き込まれたことが原因と言われていました。しかし、それが事故の原因だったのではなく、構造上の欠陥とパイロットのミスが重なって墜落したことが判明しています。また、この事故はこの事故は9/11テロのわずか2ヶ月後に起こったため、再びテロに襲われたのではないかとニューヨーク市は一時騒然となりました。日本の新聞でも大騒ぎでしたからご記憶されている方も多いと思います。

私の勤務先では、丁度この頃、米国の医療器大手メーカからの受注が多く、営業社員はアメリカへ何度も行っていたため、1年前と比べて入国審査での時間が長くなって困っていました(ニューヨークではありませんが)。

また、この事故は住宅街に墜落した事故でしたので乗員乗客260名は全員死亡の他、住宅4棟が全焼、周辺の住民5人が死亡し、1人が負傷しています。2013年現在、この事故はアメリカ民間航空会社が起こした事故では2番目に多い死者を出した事故でもあります。(最多の死者を出した事故は1979年5月25日のアメリカン航空191便墜落事故です)

一方、この事故は予測できた事故でもありました。上記の原因にある通り、この飛行機に搭載されていあたGE製CF6エンジンは、部品がはずれてしまう事故を過去に発生させていました。その時は、墜落事故にはなりませんでしたが、同類の事故は2度発生していたのです。小さな事故でしたが、それを放置せず徹底的に原因究明を行っていれば587便の事故は発生しなかったでしょう。事実、この事故の後、CF6エンジンは改良され事故を発生させていません。