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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

土曜の朝の始発電車

先日と言いますか、11月2日の朝の話です。

休みの日ですが、何時ものように会社へ行きました。普段は、坂戸駅発5時43分の電車に乗るのですが何時もより1本遅い6時01分で行った時のことです。この電車は、池袋駅発の始発電車です。その前に坂戸へ到着する電車は、志木駅発だったと思います。池袋駅を5時前に出る土曜の朝の電車ですから金曜の夜に遊びすぎ、飲み過ぎた人達がけっこう乗っています。

 

坂戸辺りを過ぎると何時もなら電車は空いてくるのですが、11月2日~4日は、坂戸の先の東松山市で「スリーデーマーチ」というハイキングのお祭りみたいなイベントがあって、それに参加する人で割と混雑していました(それでも、ほぼ全員が座っています)。今日は何キロ歩こうと気合いを入れている人達は、電車の中でお茶を飲んだり仲間の人達と談笑したりしています。片や、夜中までと言いいますか恐らく電車に乗る直前まで池袋で飲んでいた人達は電車の椅子で眠り込んでいます。ひどい場合は、電車の床で寝ています。その人達の服装・格好も様々です、若いサラリーマン、OL、ホスト系のお兄さん、10センチ以上高いハイヒールを履いた若いお姉さん(昔ならギャル?、シティガール?)、ブカブカのジーパンを下げて穿いているお兄さん。

 

時差と言うか、生活のリズムが12時間ずれた人達が同じ車両に混在しているシーンは、まさに土曜の朝の始発電車です。

普段であれば、電車に乗っている時間は、私の読書時間です。しかし、あまりに多様で興味深い生態系を見たときは本を閉じて社内の人達を観察することもあります。

 

私の真向かいでは、ハイキング姿のおじさん、おばさんが「膝が痛い」だの「〇〇を飲むと良い」だのと、病気と健康食品の話で盛り上がっていました。私は、健康食品やサプリメントの類を基本的に信じませんので「無駄遣いしてるな~」と、心の中でつぶやきながら聴いています。

一方、私の横では、二人のおばさんが、片方の人の息子が離婚するのでどうだ、こうだとヒソヒソ声で話しています。二人は、「子供がいないから良いけど」「子供がいなくて良かったわね」を連発していました。

 

坂戸から東松山は10分程度です。東松山では、大勢の人達が降車しました。代わりに数名ですが、部活の早朝練習へ行く中学生、高校生が乗って来ます。それと、床で寝ている人も含めて、7人掛けの椅子を二人で占領している酔っ払い達がいます。私は、これを生態系の入れ替わりと見ています。

 

ここからの社内は、一転して静かになります、早朝練習の学生諸君は、適当なところに座るとすぐに眠ってしまいます。酔っ払いは、元々寝ています。東松山までの喧騒は、嘘のように静まりかえる訳です。時々、酔っ払いのスマートフォンがどこかで鳴りますが誰も反応しません。目覚ましのつもりでセットしているのかもしれませんが、全くの無駄です。私がいた車両は、1車両に全部で10人ぐらいが乗っていたと思います。目が覚めているのは、私だけです。東松山から終点の小川町までは、20分程度です、その中で3回スマートフォンが鳴りました。しかし、だれも反応しません。アクション映画の最終シーンで、主人公が敵を全員倒して生き残ったような図になっています。

 

小川町に到着しても、誰も起上がりません、私は3名の中学生らしき男の子の肩をたたいて「着いたよ」と起こします。彼等は、無言で飛び起きて大きなバックを担ぎます。酔っ払いは、椅子と床で大の字になっています。スーツが汚れてしまった若いサラリーマンは、後で後悔するでしょう。二人の若い女性は、ミニスカートのあられもない姿で寝ています。私は、1センチ以上もあるまつ毛が落ちないことを願って電車を降ります。私は、この後寄居行きの電車に乗り換えなければなりません。

小川町に到着した電車は、10分後ぐらいにまた池袋に向かいます。車庫に入るわけではないので、駅員さんも乗客を起こしません。寝ている酔っ払い達も、小川町まで来るつもりはないでしょうから、上りの電車で丁度良いはずです。土曜の早朝ですから、乗車する人はほとんどいません、ですからそれほど人の迷惑にはなりません。

もともと、酒に弱い私は、飲んで朝帰りということを経験したことがありません。そんなに、長い時間飲み続けることができないからです。勤務先では車通勤の人が多いので会社の飲み会は滅多にありあせん。その他の飲み会でも、ほとんど1次会だけで帰ります。帰れない場合、2次会ではお茶で済ませます。そんな私ですが電車の中で酔っ払って寝ている若者達を見るのは好きです。単に面白いからではありません。どこの駅から床で寝ているのか分りませんが、彼等を見ていると頼もしいと思うことすらあります。汚れてしまったスーツをクリーニングして「月曜からまた頑張ってくれ!」と心の中で思います。

日本の未来は、彼等にかかっていると思います。