takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

技術士試験・論文試験はこれだけで10ポイントアップ

総監部門だけを受験された方は、胸をなで下ろしていることでしょう。しかし、ある意味本番は今日です。昨年の実績で言えば、総監を除く専門分野(20部門)の受験者数は合計で2万人を越えています。合格した人は3,100人程度(総監除く)ですから確かに難関試験だと言えるでしょう。しかし、自分で言うと変ですが私程度のエンジニアでも合格しています。誰でも合格する可能性はありますから、最後まで諦めずに解答用紙を埋め尽くして下さい。

今年から、午前中の一般論文(部門必須)は無くなりました。代わりに択一試験が復活しています。これに関しては以前ここで書きましたので繰り返しません。これを読んだだけで10ポイントぐらい得点をアップできる方法があります。ぜひ、今日の試験で使って下さい。

それは、図・表を論文内に入れることです。それもしっかり枠で囲って「図1・なになにによる劣化の比較」等と言うように、その図が何にであるのかを書きましょう。良く考えてみて下さい。いかなる分野であっても、技術系の専門書で図・表の無い本は存在しないと思います。綺麗な目立つ図・表でなくても良いのです。600字詰めの解答用紙2枚に対し1つは入れましょう。受験者の言いたいことが図で上手く言い表すことができればそれだけでも合格圏に入ります。何名かの方の添削をしていて思ったのですが、上手な人は図の使い方で決めています。答案を採点する試験委員の方々は、立場上偉い人が多いので多忙な方ばかりです、皆さんが懸命に書いた答案をじっくり読んではくれません。一目で言いたいことが分るように書いていなければ読み返してくれません。明快に分りやすく、論点を絞って書いて下さい。どんなに技術的に高度なことを書いても相手に伝わらなければ無意味です。一文に沢山のことを書いてはいけません、一文一意で簡潔に書いて下さい。

相手(試験委員)を想定する時は、こう考えて下さい。相手は、頭の良い技術の専門家である、しかし、自分の仕事を知っている人ではない。解答者の業務内容を直接知っている人ではないのです。仮にあなたが自動車エンジンの設計者だとして、同じ設計分野と言っても、飛行機の機体を設計している人の論文を見た場合、すぐには理解できないはずです。あなたの奥さんや子供に説明するのではありません。また、工学部の学生に説明するのでもありません。専門が異なる同じ分野のエンジニアに説明するつもりで書いて下さい。そうすれば、10月末頃、筆記試験の合格通知があなたの家に届くはずです。ぜひ、今日まで勉強して培った全ての力を出し切って下さい。