takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

技術士・総合技術監理

当日になりました。とにかく力を出し切りましょう。

もう一度書きますが、専門部門を受けたときのことは忘れて下さい。今日の(総監の)論文試験では、高度技術や先端技術を書く必要はありません。総監を受験する人は、そのような高度な技術を持つ技術者を管理する人(立場上、上司ではなくても)なのです。

ですから、5つの管理分野毎に以下のように考えて下さい。

1)経済性管理

  • A君は、張り切っているけど過剰品質で予算オーバーにならないだろうか?
  • 人員はギリギリにしたけど、納期遅れにならないか?
  • 手戻りを発生させないために、B工程終了時に再チェックをしよう。
  • 作業時間上、一番タイトな部分を今のうちに増員しよう。
  • 備品は、新規購入しないで倉庫にある古いものを修理して使おう。

2)人的資源管理

  • 今回のプロジェクトでは、月毎に表彰を行おう。
  • C工程が終わった時点で、慰労会をやろう。
  • 毎週末毎に、お疲れ様メールを発信しよう。
  • D君は、張り切り過ぎると身体を壊すまでやるからオーバーワークに注意しよう。
  • E工程は、新しい工法で行うから早めに作業教育をやっておこう。

3)情報管理

  • 作業の進捗状況は、どのように把握するか?
  • 各メンバーとは、どのように情報を共有するか?
  • 図面や工程チェックシートの版数管理を確実、簡単にするにはどうするか?
  • 5W1Hでは、漏れが発生するから7W3Hで確実な情報伝達を行おう。[ When(いつ、いつから)Where(どこで)Who(だれが)What(なにを)Why(なぜ)Whom(だれと、だれのために)When(いつまでに)How(どのようにして)How many(どのレベルまで)How mach(いくらで)これが( 7W3H )です。]
  • 情報の持ち出しは禁止しよう。

4)安全管理

  • 有害物質は、リストを使って管理しよう。
  • 危険予知活動は、効果的な間隔で行おう。
  • F工程は、危険な作業だから安全確認を2重にしよう。
  • 設備の保守点検は、漏れなく事前に確実に実行しよう。
  • 停電などの異常が発生した場合、再起動の手順はマニュアル化しよう。

5)社会環境管理

  • 工場周辺の騒音や異臭は毎日チェックしよう、その際は点検表をつけよう。
  • 搬入・搬出の車両は交通規制を遵守させよう。
  • 管理物質が外部に流出しないよう、十分に点検しよう。
  • 万一の事態が発生した場合の手順は、マニュアル化しよう。
  • 対策本部の体制も、経営者と話して決めておこう。

等々です。

このような、なんでもない考えに基づいて青本の言葉を使用して論文を書いて下さい。また、しつこいですが青本の第一章をもう一度読んで下さい。なぜ、総合技術監理部門が必要なのかが書かれています。その目的を外すと合格は遠のいていまいます。受験する皆さんが実力の全てを出し切ることを願っています。