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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

脱硫再生塔の清掃中に爆発事故・死者1名、負傷者6名

事例概要

1998年(平成10年)05月27日、茨城県 鹿嶋市の化学工場でコークス炉ガスの処理塔の開放作業中に爆発事故が起こった。

 

経過

5月11日には、脱硫再生塔を停止し、塔底部の清掃作業を開始した。

5月27日09:40 塔底部から硫黄とアンモニアが混入したスラッジをバキューム車で取り出す作業中に突然塔底部で爆発が起こった。

 

原因

再生塔内のスラッジ除去に当たり,コークス炉ガスラインの液封およびバルブ閉止が原則であるが,これが不完全であった。

再生塔と直結する吸収塔にはコークス炉ガスを残している。再生塔から吸収塔へは直径1mの液の主配管が行き、それから分岐した直径150mmの枝管が再生塔へ戻っている。主配管の電動弁を閉めて主配管の吸収塔側に液を溜めて枝管にも液ヘッドを立てて、液シールで吸収塔と再生塔を縁切りしていた。事故原因が特定されていないが,情報源にある危険物施設安全推進講演会テキストの再現テストが正しいとすると、電動弁が完全に閉まらず微開だったため液が洩れて枝管側の液シールが切れて、コークス炉ガスが再生塔に流入した。そのため、コークス炉ガスが再生塔に流入し,再生塔内で使用していた投光器のプラグまたは電球の接点のスパークにより引火したと考えられる。

 

対処

屋外消火栓にて塔内,塔外を冷却放水を行い、その後窒素封入を実施した。

 

背景

この工事の安全確保は、直径1mの配管のバルブが完全に漏れない前提であった。もしも、バルブが洩れれば、水封が破れて可燃性ガスの流入が考えられる。現実問題としてある程度は漏れることを前提にしなければならない。まして直径が1mもあれば洩れることは考えに入れる必要がある。設備の過信が判断を甘くした。大気開放で作業している機器と可燃性ガスの残っている機器をバルブ一つで常に縁切りできるとは考えにくい。

 

//// ここまでは、失敗知識データベースから省略・加筆して転載した。

 

危険予知活動は、どこの会社でも、どこの現場でもやっているだろう。しかし、形だけの活動で実際に有効なものとなっているかどうかは分からない。

化学工場の保安作業について詳しいことは知らないが、全くの初心者に勝手にやらせることはないと思う。亡くなった方の年齢などは調べきれなかったが、何時もと同じ作業だったのだろうか。どうも、不思議な事故である。

 

話は変るが、昨日、日本コーチ連盟の「コーチング基礎講座-1回目」を受講してきた。正直、自分がイメージしていた「コーチング」とは違っていた。これまでは、本で読んでいただけだったが、コーチのスキルを本だけで習得するのは無理だと思う。実は、当初、通信教育も考えた。しかし、コーチングはコミュニケーションの技術である。本とメールのやり取りだけで習得できるとは思えない。それで、隔週の日曜日、一日6時間で6回の基礎講座を受講することにした。基礎講座の後は、応用講座が同じく6回ある。全て終了のは11月だが、1回目を受けた感じでは最後まで楽しめそうだと思う。コーチングはファシリテーションと並んで、今年中に身につけたい技術なので時々ここでも紹介する(勿論、守秘義務は守る)。