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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

試験に出るかもしれない?技術士機械部門キーワード解説-8。それと22年前に、ニキ・ラウダが驚いた飛行機事故

資格・試験

5月26日までは、キーワード集だけのはずだったが、1991年(平成3年)5月26日の「ラウダ航空004便墜落事故」を見落としていた。短く簡単に説明して、キーワードと合わせて書いておきたい。

 

004便事故概要

1991年5月26日、ラウダ航空004便(以下004便)はイギリス領香港の啓徳空港発タイ・バンコクのドンムアン国際空港経由オーストリア・ウィーンのウィーン国際空港行きであった。004便には乗客213名、乗員10名の計223名が搭乗していた。機体はボーイング767-300ER型の「ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト」であった。004便は現地時間の23時10分頃にドンムアン国際空港を離陸した。

ところが離陸25分後に004便は突如急激に失速し、操縦不能になりバンコクの北西約170Km地点にあるウエィン・バンノンの熱帯雨林に高度10000ft以下で空中分解しながら墜落した。乗客乗員223人は全員死亡した。この事故はラウダ航空唯一の重大事故であり、ボーイング767が初就航以来10年目で初めてとなった重大事故でもあった。また、タイ王国でも現在(2013年5月)、史上最悪の航空事故である。

 

エンジンの逆噴射 

この事故を聞きつけたラウダ航空創設者のニキ・ラウダ(優勝3回の元F1レーサー)は即座にタイへ駆けつけ、事故現場を訪問して原因を調べたところ、第一エンジンが逆噴射したという恐ろしい原因が明らかになった。逆噴射したエンジンはプラット・アンド・ホイットニー製で、ボーイング767の他、ボーイング737・ボーイング757に共通するものであった。以下、空中分解までの記録である。

 

23時22分頃、エンジンシステムが故障して突如逆噴射装置が作動する可能性があるという警告が発せられた。

それを聞いた機長・副操縦士は計器誤作動を疑い767のチェックリストを調べたところ、この場合の対処は不要と記されていたため乗員は計器誤作動を信じて措置をとらずに飛行した。

23時31分頃、警告通り第一エンジンが逆噴射し操縦不能になった。機体は急激な失速により空中分解して墜落した。

 

なぜ逆噴射したのか 

逆噴射した理由は逆推力装置の隔離弁が故障していたためであった。但し、公式の事故調査報告書ではいくつかの原因を想定したものの原因不明とされている。その報告書では「予期せぬ事態であり、不可抗力であった」とされている。

 

//// ここまでは、ウィキペディアから省略・加筆して転載した。

ニキ・ラウダと言っても若い方はご存じないかもしれない。

70年代後半のスーパーカーブームを知っている世代ならお分かりだろう。

 

 

試験に出るかも知れない?キーワード-8

 

1-発熱量

燃料は化学的なエネルギーを内蔵している。しかい、そのエネルギーはそのままでは利用することができない。燃料は燃焼(酸素と結合)することにより化学的エネルギーを熱エネルギーに変換し、その熱エネルギーを有効に利用している. 

発熱量とは、1気圧、20度(これは任意)などの一定状態にある燃料を1単位必要十分な空気で完全燃焼させ、その燃焼ガスが元の温度まで冷却したときに計測される熱量である。

 

2-高位発熱量(HHV)

上記の計測で、燃焼ガス中の生成水蒸気が凝縮したときに得られる凝縮潜熱を含めた発熱量を高位発熱量という。

高位発熱量が使用されている主なものを以下に示す. 

  1. 日本の総合エネルギー統計 
  2. 日本の火力発電所の発電効率 
  3. 日本のCO2 排出量計算に使用される発熱量 
  4. 日本の都市ガスの取引基準 

 

 

3-低位発熱量(LHV)

また、上記の計測で、水蒸気のままで凝縮潜熱を 含まない発熱量を低位発熱量という。しかし、計測時に直接測定されるのは、高位発熱量である。低位発熱量は熱量計で測定された高位発熱量から水蒸気の凝縮潜熱を差し引いたものであり、次式で算出する。 

  

低位発熱量=高位発熱量-水蒸気の凝縮潜熱×水蒸気量 

 

熱量計算に使用する基準発熱量は、国や統計、あるいは機器によって異なるので注意が必要である。

低位発熱量が使用されている主なものを以下に示す. 

  1. ボイラ設備の熱効率 
  2. ディーゼルエンジン,ガスエンジン,ガスタービンなどの原動機の熱効率 
  3. コージェネレーション設備の性能表示 
  4. 国際エネルギー機関(IEA)のCO2 排出量計算に使用される発熱量