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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

メキシコ湾での原油流出事故、環境への悪影響は計り知れない

工場・施設の事故

メキシコ湾原油流出事故は、2010年4月20日にメキシコ湾沖合80km、水深1,522mの地点で発生した。BP社の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で、掘削作業中に海底油田から逆流してきた天然ガスが引火爆発し、海底へ伸びる5500mの掘削パイプが折れて大量の原油がメキシコ湾へ流出した事故である。原因は、技術的不手際によるもので現場の作業員から、杜撰な管理だったことが証言されている。

BPによると7月16日までの原油流出量は約78万キロリットル(490万バレル)である。これは、1991年の湾岸戦争(推計600万バレルとも)に次ぐ規模で、1989年に4万キロリットルが流出したアラスカ州の(エクソンバルディーズ号原油流出事故)をはるかに超えた。被害規模は数百億USドルとされる。

1バレルは、42米ガロン、約159リットルであある。

また、1997年に日本海で起こったロシアのタンカー「ナホトカ号」の事故では、約4万バレルの重油が流出、今回は、120倍以上。

 

事故の対策と影響

メキシコ湾岸はアラスカとは違い沿岸には巨大湿地帯が広がり、牡蛎など自然の宝庫であり(メキシコ湾全体の漁獲高はエビが全米の約69%、カキは70%)、米国としては人口集中地帯であるので、石油流出による自然環境、社会生活、漁業、観光業(年間1,000億ドル、アラバマ州では50%減)などへの影響も懸念される。そのため5月2日にオバマ大統領は原油が沿岸まで15kmに迫ってきたルイジアナ州ベニスに入り、ヘリコプターなどで視察した。視察ではナポリターノ国土安全保障省長官から連邦政府の現地対策司令官に任命されたばかりのアレン沿岸警備隊司令官から説明を受けた。大統領は「原油流出は史上最悪の可能性がある」と述べた。

事故以来、原油回収船とオイルフェンスを使い石油回収の対策(1日6億円)をしているが、流出箇所は深い海中であり原油の噴き出す圧力もきわめて強く、またミシシッピ川の大河口に近いので潮流も複雑であり、流出から長期間経過しているので、今後の被害拡大が心配されている。沖合には、メキシコ湾内を循環する海流(ループカレント)があるが、到達した場合はメキシコ湾全体のみならず大西洋にまで被害を与える可能性がある。

 

最近の話題

2013年1月30日のCNN記事によれば、2010年4月にメキシコ湾で起きた原油流出事故で、米ルイジアナ州ニューオーリンズの連邦地裁は29日、英エネルギー大手BPと米司法省が合意した罰金40億ドル(約3800億円)の支払いを含む司法取引を承認した。米当局が科す罰金としては史上最高額となる。

BPは昨年11月に米司法省との間で、故殺罪を含む刑事責任を認め、5年間で40億ドルの罰金を支払うとの合意に達していた。連邦地裁判事は同日、犠牲者の遺族や原油除去作業員らの証言を聞いたうえで、合意内容を承認する決定を下した。BP米国法人のルーク・ケラー副社長は法廷で、遺族や負傷者らに改めて謝罪した。

事故ではBPの掘削施設が爆発し、11人の死者が出た。BPは、原油流出に関する情報を隠ぺいしたとする米証券取引委員会(SEC)の主張に対し、3年間で5億2500万ドル支払うことでも合意している。

さらにBP幹部2人が故殺など23件の罪で起訴されている。同社は水質浄化法違反でも訴えられていて、BPの重過失や故意の不正行為が認定されると50億~200億ドルの支払いに迫られる可能性がある。

 

///// ここまでは、ウィキペディアと新聞記事から省略・加筆して転載した。

 

最終的にいくらの罰金や補償額が課せられるのか分からないが、倒産しないで払って欲しいものである。これほどの量の原油(ドラム缶400万本)が流出した場合の環境影響はそう簡単に分からないと思う。まして、海底1500メートルで吹き出した油はどこへ向かって流れて行くのか予測することさえ難しい。

この事故で。BPのトップが、「この事故で私も被害を受けている、私の人生を返して欲しい」と言ったとか、「メキシコ湾は大きいから、それに比べたら、流出している原油の量は大した量ではない」と発言らしい。日本でも、企業が不祥事を起こした際にトップの失言が取り糺されることがある。この時も、アメリカ国民の怒りの炎にますます油を注いでしまい、BPへのバッシングは高まるばかりだったようだ。

また、あの掘削施設を建設したのは、韓国の企業らしいがこの場合はあまり関係ないのだろう。原因は、運用管理面にあるはずだ。