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takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

対象を分析するには視点が必要

総合技術監理部門の試験は、8月の第1土曜日に行われる。つまり、一般の部門より一日早く行われるのだ。平成24年度は、4,861 名が受験を申込み、3,654名が受験し 、265名が合格した。

総合技術監理部門を受験する方は、昨年度の合格率が異様に低かったことを考慮して対策した方が良い。一般の技術部門と発想の根本が違うことを意識して答案を作成しなければならない。また、機械、建築、上下水道、電気電子等それぞれの技術は、技術士制度が法制化される前からこの世に存在していた。しかし、「総合技術監理」というジャンル(部門?)は日本技術士会が創造したものである。そのため、「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下はこの本を青本と記す)以外に、理論の根拠はない。

その青本には、組織を維持・発展させるためにリスク管理を行うとき、対象となる組織を5つの視点から分析することが述べられている。それが、以下である。

 

 

経済性管理(QCDのバランス)

品質、納期、コストなどの管理。人、設備、原材料、資金を効果的に投入し、品質、納期、コストを目標レベルに持続させる。

 

人的資源管理(人材の活用)

人の活用に関する管理。プロジェクトを成功に導くためには、関係する人材の能力を最大限に発揮させる必要がある。

 

情報管理(意志決定のための情報収集と周知及びセキュリティー)

情報活用についての管理。コンピュータを利用した情報の収集、処理、活用と蓄積は経営戦略上から重要である。

 

安全管理(作業安全の確保・労働安全衛生法

安全性の確保に関する管理。関係者の安全を確保したり、機械、システムが安全に運転することで被害の発生を防止する。

 

社会環境管理(外部に対する影響の最小化、社会への貢献)

外部環境、負荷軽減等についての管理。組織やプロジェクト活動が外部に害悪をもたらさないように対策を練る必要がある。

 

括弧の中は、私の解釈だが概ね合っていると思う、特に情報管理はセキュリティーを重視する人が多いが、実はそうではない。アクションを起こすために必要な情報をどのように収集し、どのように伝達するのかに重点をおいて考えるのだ。

この、5つの視点に関しては、「なぜ、5つなんだ」と考えてはいけない。上記のように決めて体系として作られたものが「総合技術監理」である。