takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

韓国人旅行者が犠牲になった、中国国際航空129便の墜落事故

2002年(平成14年)4月15日午前8時37分、北京首都国際空港をに離陸した中国国際航空129便は、韓国・釜山の金海国際空港へ向かっていた。しかし、着陸進入中に空港の北西約5Kmにある慶尚南道金海市の丘陵地帯に墜落した。

この事故で乗員11名、乗客155名の合わせて166名のうち乗員8名、乗客120名が犠牲になり、中国人機長を含む乗員3名、乗客35名が救助された。生存者が比較的多かったのは機体が山にこするように墜落したため、前部に着席していた乗客に対して衝撃が弱かったものと推測されている。

事故機は午前11時40分に釜山に到着予定であったが、当時、現場付近は厚い雲と濃い霧で視界が悪かった(事故直後、悪天候のために空港は全面閉鎖された)。そのため、管制官から午前11時20分に通常の進入コースである南側からのアプローチではなく、北側からの進入経路を事故機に指示していた。北側からの進入経路は旋回と滑走路への進入を目視に頼るものであるうえに、事故発生時の視界は約3Kmしかなかった。そうしたなか129便は、午前11時40分に墜落した。なお、乗客の国籍は韓国135名、中国19名、ウズベキスタン1名で、乗員は全員が中国人であり、韓国人乗客の大半は中国旅行から帰国の途に就いていた団体客であった。

 

事故原因 

韓国政府の航空事故調査委員会は2005年5月に最終報告書を発表し、事故機は悪天候による視界不良の中、滑走路や障害物が視認出来ないまま着陸態勢に入ったこと、副操縦士は機長に迅速な旋回を求めるとともに、高度の低下を何度も注意していたことなどが明らかになった。そのため機長(彼が機長に昇格したのは2001年11月であり、釜山への飛行は5回目であった)の旋回着陸や飛行経験の不足によるパイロットミスが主な事故原因としていた。

 

//// ここまでは、ウィキペディアから省略・加筆して転載した。

 

166名の内、35名が助かったということは、約1/4の確率で助かったことになる。飛行機の墜落事故としては不幸中の幸いと言って良いだろう。

この事故は、操縦ミスが原因と判明している、もともと飛行機事故で一番多い原因は操縦ミスである。ボーイング社の継続調査によれば、1988~97年では事故原因の70%が操縦ミスだった。これが、96年~2005年では55%に減少している。つまり、着実に操縦ミスは減っている。加えて、飛行機事故件数そのものも減少しているから、事故防止対策は成果を上げていると言って良い。

蛇足

101年前(1912年)の4月15日には、北大西洋上でタイタニック号が沈没している、1500名を越える人達が犠牲になった事故だが、今回は、11年前の飛行機事故を選んでここに載せた。特に深い意味はない。忘れ去られる可能性の高い方を記録しただけである。