takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

防災の金字塔・2000年の有珠山噴火

30日に続くと書きながら昨日は空けてしまった。3月31日は、2000年(平成12年)に北海道の有珠山が噴火している。北海道、市町村の被害金額は、約103億円の大災害であり、住宅被害は、全壊234戸、半壊217戸となっている。しかし、北海道大学有珠火山観測所壮瞥温泉の山側にある)所長・岡田教授の的確な予測と避難指示によって、人的被害はゼロとなった。なにしろ、噴火の予測はピタリと的中し、16,000人もの住民が避難行動を取ったことで人的被害を防止したわけである。これは、情報の伝達方法が、災害からの避難行動に大きく左右することの証明であり、災害対策を研究する上で重要な事例である。

岡田教授は、論文(本噴火以前に書かれた)「火山災害軽減(減災)の正四面体(テトラヘドロン)構造」で、災害の主人公たる「住民」の自覚と行動を他の3つ「行政」「科学者」「マスメディア」が支援することが、災害軽減につながるとしている。

参考までに、北海道新聞・有珠山噴火

 

「ファイリテーションとは何か」については、4月3日から5日にかけて3回連続で書く予定。4月1日は、2002年の「みずほフィナンシャルグループ大規模システム障害 」、4月2日は、技術士受験申込み書がダウンロードできるようになっているはずだから、「受験願書」について書く予定。