takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

スマトラ島沖地震 (2005年)

2005年3月28日16時9分36秒 (UTC) に、同地震の震源の南東約250km沖で、モーメントマグニチュード(Mw)8.6の地震が発生した。この地震は、およそ、3ヶ月前(2004年12月26日)のスマトラ島沖地震の余震ではなく、別の地域を震源とする誘発地震(広義の余震とも呼ばれる)である。

2004年12月26日のスマトラ島沖地震の発生によりプレートにかかっていた圧力が開放され、代わりにプレートの他の部分へ圧力がかかったために、もともとあった断層に歪(ひず)みが溜まり起こった、云わばスマトラ島沖地震が引き金になった地震ではないかと見られている。また、この地震の震源域の延長はおよそ350kmと推定されている。この震源域は2004年のスマトラ島沖地震の震源域に隣接し一部が重複しており、2つの地震の震源域を重ね合わせると1,600kmにも及ぶ。そのため、2004年の地震と今回の地震は東海・東南海・南海連動型地震のような連動型の巨大地震であった可能性も指摘されている。

このことから、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界地域で、近年地震が起こっていない部分では、更なる地震に警戒が必要であるという研究や報告が見られた。

また、ニアス島付近では1861年に津波を伴うM8を超える地震が発生している他、この地震の震源域のすぐ南では1833年にもM8を超える地震が発生している。

 

被害

この2005年3月28日の地震では、発生から数十分後にタイ、インドネシア、ニコバル諸島に向けて津波警報が発令されて、情報を聞いた人々が避難した。タイでは、地震発生直後に非公式ながらテレビなどで津波警報を出し、対応は迅速だった。しかし、最も震源に近かったインドネシアのニアス島のように情報が伝わらなかった地域も数多くあり、避難時にはインド洋沿岸の多くの地域で混乱が見られた。

2005年3月31日の時点で、2000人程度が死亡したとの情報がある。

同国スマトラ島の西150kmほどに位置するニアス島は震源から数10kmと近かったため、多くの建物が倒壊し、同島東岸の都市では、建物の大半が倒壊し、多数の火災が発生した。地震後の集計によると、およそ1000人の島民が亡くなった。

また、地震発生から1か月程度後の調査により、ニアス島周辺では大規模な地盤の変動が数kmにわたって起こり、島の西が隆起し、東部が沈降したことが分かった。そのため、北西部ラへワでは新たな島が出現し、東部海岸では数集落が海中に没し、土地を失った。

 

//// ここまでは、ウィキペディアから省略・加筆して転載した。

 

スマトラ沖地震は、回数が多すぎてどれが、どれだか分からなくなっている。上記3月28日の地震は、近年の中では2回目に発生した地震である。

20万を越える犠牲者が出たのは、この地震の3ヶ月前2004年12月26日の地震(M9.1)である。この地震を1回目と数えると、マグニチュード7.0以上は8年3ヶ月の間に10回発生している。また、9回目と10回目に当たる地震は、2012年4月11日の午前8時(M8.6)と午後5時(M8.2)に発生している。これまで、2年以上の空白期間を作ったことはないから、今後1年は常に注意が必要である。

加えて、インドネシア北スマトラ州にあるトバ湖での噴火も懸念されている。トバ湖は、トバカルデアとも呼ばれている世界最大のカルデラ湖である。その長さ100km、幅は約30km、最大水深530mで、面積は1,000km2に及ぶ。湖中にあるサモシール島は湖面からの比高が450mある火山性のドーム(再生ドーム)である。

人類と関わりがある期間の中では、84万年前、50万年前、そして74,000年前に最大の噴火があった。現在の地形は、7.4万年前の時に形成されたものである。

さらに、この時の噴火は、火山爆発指数でカテゴリー8の大規模な噴火と判明している。これは、1980年のセントヘレンズ火山噴火の3,000倍に相当する規模であり、この時は地球の平均気温が4~5度も下がったのではないかとも言われている。

私は、「災害」と言うものに興味があって以前から色々調べている(素人の遊びの範囲)。勿論、最初は、工場の事故・災害から始まったが段々範囲が広がり上記のような歴史的災害まで調べるようになった。その中には、先日ロシアで起きた隕石の落下のようなものもあるが、人類を破局させるような災害は噴火ではないかと思うことがある。宇宙は、遮る物が何にも無いから常に監視をしているようだが、地中の奥深くは簡単に調べることができない。この8年のあいだ頻発したスマトラ沖地震が、トバ火山を誘発するものなのかどうか、それは、私には分からない。しかし、火山活動を専門とする学者には、もう少し詳しく調査して欲しいと思っている。