takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

2005年の新潟大停電

新潟大停電は、12月22日から23日にかけて発生した。

東北電力の調査では、非常に強い風のためにギャロッピング現象が発生し、送電線どうしが接触しあって、断続的な短絡により停電になったということである。

また、ギャロッピング現象とは、送電線に雪や氷が付着した状態で強い風に晒されると、送電線が上下に激しく自励振動を起こす現象のことである。

 

通常、停電のような事故に名前が付けられることは少ないが、この時はマスコミが「新潟大停電」とタイトルを付けている。さらに、東北電力は、そのウェブサイトで以下の発表を行っている。


/////////// 以下東北電力のサイトより /////////

新潟県内の停電の復旧について

 

平成17年12月23日

 このたびは、暴風雪等の影響に伴う停電により、大変寒い中、多くのお客さまにご迷惑をお掛しましたことを心よりお詫び申しあげます。

 昨日(22日)8時10分頃に新潟県内の下越地方を中心に約65万戸で停電が発生いたしましたが、県外の当社事業所や関連会社、協力会社ならびに他電力の応援など約2,000名体制で、送電線、配電線の系統の切り替えや送電線の絶縁用碍子に付着した塩分の除去、電源車の投入など、総力をあげて復旧に取り組み、本日15時10分、全ての停電が復旧いたしました。

 このたびの停電の原因については、塩分を含む氷雪が電線や碍子に付着し絶縁できないことや、送電線の動揺(電線どうしの接触などによるショート)などの事象が、広範囲かつ断続的に発生したことによるものと想定しております。

 想定される原因の対策としては、電線どうしの接近を防止する新型スペーサーの採用拡大を検討していくとともに、塩分を含む氷雪個所に地域特性にあった絶縁性能の高い碍子の導入を進めることも検討していくこととしています。

 また、本日以降、改めて送電設備等の巡視・点検を進め、原因個所の特定および事故原因の究明に努めていくこととしております。

 停電により大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。

 

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