takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

科学技術

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-13

オーディオの世界では音の大きさを音圧(dB)で表現します、しかし本来、音の大きさ(ラウドネス)の単位はsone(ソーン)であり、音圧レベルが40dBの1,000Hzの純音の音の大きさを1soneと定義しています。人の感じる音の大きさが2倍になれば2sone、半分にな…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-12

新年ですから再び基本的なところから始めます。 良い再生装置とはどんな再生装置でしょう。もちろん、これは人によって異なりどれが正解ということはありません。人によって好みの音楽も異なります。原音に忠実な再生いわゆる「HiFi」と言ったところで、原音…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-11

カセットテープ、オープンリールテープは、どちらにもヒスノイズのよばれるノイズが入り込みます。 ヒスノイズは、高音域に発生するノイズでその原因は樹脂テープに磁性体を塗布する時の不均一差によるものです。テープの音を聴いたことのない若い方は別にし…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-10

カセットテープには、形状の他にもテープそのものの種類がいくつかありました。 ノーマルテープ クロムテープ メタルテープ 上記3種類が広く普及したものです(他にもありましたが、広まりませんでした)。 また、後には高級ハイポジションノーマルテープと…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-9

ティアックは、昭和28年(1953年)に設立した会社です。ただし、設立した当時は、東京テレビ音響株式会社(後のティアックオーディオ株式会社)でした。設立地は、当時の東京郊外ベットタウンだった東京都武蔵野市です。設立後わずか3年の1956年、東京電気音…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-8

商品化された、世界初のテープ録音機「アンペックス200」は、音楽・放送業界に大きな影響を与えました。今では当たりまえですが、何しろ録音した素材を編集し必要なところだけ取り出すことができるのです。1本のテープなのでランダムアクセスには弱いのです…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-7

いつもこのブログをお読み頂いている「戯れ言」さんから、ティアックのレコーダーについてリクエストがあったので、何回かに分けて録音テープとテープ録音機について書きます。また、「のり巻き疾風」さんからご注意を受けたダイナミックレンジについては、…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-6

今日は、カセットテープのお話です。 普及したかしないかは別にして、カセットテープにはいくつかの規格がありました。その内、日本及び海外でもっとも普及し広く使われたのは「Cカセット」つまりコンパクトカセットテープです。この他、少し前までマイクロ…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-6

西暦2000年を過ぎた頃から、FM放送はインターネットに負けて衰退してきました。しかし、FM放送は、70、80年代当時、高音質音楽ソースの一つに数えられていました。高級チューナーメーカで有名だったトリオは、当時のブランド名「ケンウッド」から、FM専…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-5

ここで、私が使っていたシステムを説明します。と言っても、当時東京江東区の安アパートに住んでいた私は、部屋にシステムを置くことができませんでした。そこで、函館の実家にシステムを置いて夏と冬に帰郷した時だけ聴いていたのです。ただし、弟が家に居…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-4

前回は、懐かしい企業の名前をならべました。しかし、歳のせいです、「サンスイ電機」と「オンキョー」を忘れていました。情けないですね。サンスイは会社そのものがなくなってしまいましたが、オンキョーはまだ頑張っています。なぜか、パソコンを作って売…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-3

何時もですと、オーディオの歴史的な説明からずっと書いていくことになるのですが、今回は少し趣向を変えます。 アメリカとの戦争に負けてスッテンテンになった日本は、偶然が重なり奇跡的な復興を遂げました。食べることにも困っていた時代は過ぎ、趣味を楽…

あの頃は燃えた、熱かった『日本オーディオ界』の70年代、80年代-2

良い再生装置とは何か。 別に難しい話ではありません、オーディオという再生装置について語る上で、ここは避けて通ることができない部分です。 良い再生装置とは、 「音の良い再生装置」 「忠実に原音を再生する装置」 「低音から高音まで再生領域が広い装置…

昨日は失敗学会年次大会

畑村先生、中尾先生、淵上先生、ありがとうございました。 失敗学の伝導師達 場所は、東大工学部2号館の1階です。銀杏の落ち葉が敷地内に溢れかえっていました。 9時45分~18時まで、講演と討論会の連続でした。昼休みを挟んで7時間以上の大会でしたがあっと…

あの頃は燃えた、熱かった『日本のオーディオ界』の70年代、80年代

何を隠そう(隠すつもりはないけど)、秋葉原が『Windows95』開発コードネーム『Chicago』の勢いに負けてパソコンの街になる前、あそこはオーディオの聖地でした。通称「音キチ」と呼ばれたハード系オーディオマニアは、「無酸素銅だ」、「LCOFCだ」、「ベリ…

今年読んだ本の傑作『亡びゆく言語を話す最後の人々』(この本は良い)

突然ですが本の紹介です。2回に分けて簡単に紹介します。ぜひ、読んで下さい。 昨年(2013年)の4月2日に発行された本、『亡びゆく言語を話す最後の人々』:K.デイヴィット ハリソン著・川島満重子訳-原書房刊を読みました。私が今年読んだ本の中では最高…

生きているもの(生物)-8

今回は、言語習得の臨界期に関するお話です。 この主張は、間違いだと反論する人もいるようですが、それはごく少数です。大方の学者は「臨界期を過ぎると言語の習得はできない」と言う説に賛成です。私も、自分で調べた訳ではないのですが、本、論文などを読…

生きているもの(生物)-7

いきなり、解剖学的な図を出しました。皆さんも一つは持っているのですから、あまり驚かないで下さい。こう言った図を極端に嫌う人もいます。それは知っていますので、気分を悪くされた方がいたら申し訳ありません。 人間の脳は、損傷を受けるとその場所によ…

生きているもの(生物)-6

今回は、少し違うお話です。少し飛ばして13章の「言語の起源」について話しましょう。 ジョン M スミスは、こう書いています。 過去20年間、言語には強い遺伝的な要素があるという確信が育ってきた。ある意味でわれわれの言語能力は生まれつきのものなのだ。…

生きているもの(生物)-5

遅ればせながら、目次を紹介します。前回まで、私が紹介していたのは、7章の部分です。全部解説すると1ヶ月以上はかかると思いますし、一部は私も理解できていません。ですから、それは無理です。理解できているかどうかは、自分の言葉で置き換えて説明でき…

生きているもの(生物)-4

多くの方が誤解していますので、最初に説明します。「有性生殖」と言う言葉があります。実は、性の過程はは生殖の反対です。生殖では1個の細胞が2個に、4個にと分裂します。性の過程はその逆に2個の細胞が融合して1個になります。生殖が続いていくには性は必…

生きているもの(生物)-3

『生命の進化8つの謎』の中では、「性」の起源について触れられています。 動物や植物、あるいはもっと広く真核細胞での性の本質は、両性の性細胞である「配偶子」の融合によって「接合子」という一個の細胞が生じるところにあります。各個体は両方の性から…

生きているもの(生物)-2

生き物の条件 ある程度以上の複雑な構造を持っている 外界と自分自身を分ける膜・壁で囲まれた細胞を持つ その、膜や壁を通じて代謝を行う 自分の複製を作り自己増殖する この4つ全てに当てはまるものが生物だとすると、細胞を持たないウイルスは生物ではな…

生きているもの(生物)-『生命進化8つの謎』を通じて

変なタイトルです、「生き物」ではなく「生きているもの」としました。 私は物質の塊です。多分、これを読むあなたもそうだと思います。ただ、「あなたは物質の塊だ」と言うと気を悪くする人もいますから、人には言いません。これから、しばらくこの変なタイ…

ビル ゲイツさんは凄い人だけど・・・

以下の記事は「 ビル・ゲイツ氏IE問題よりも「人がロボットに職を奪われる」と警告 : 秒刊SUNDAY | 最新の面白ニュースサイト ビル・ゲイツ氏IE問題よりも「人がロボットに職を奪われる」と警告|面白ニュース 秒刊SUNDAY 」からです。最近、写真では見てい…

少し功利的に寄り道-2

自慢ではありませんが、このブログは1日700~900件程度のアクセスを誇る弱小ブログです。他の方から引用されることは滅多にありません。しかし、今回は2日続けて紹介していただきました。今度は名古屋のブロガー、やまあきさんがそのブログ「 功利主義に自己…

技術士試験

昨日は、台風接近で雨の中技術士1次試験が実施されました。受験者の皆さんお疲れ様でした。東京では三つの会場で行われたようですが、外語大は駅から歩く距離が長いから雨に濡れた人も多いのではないかと思います。 東京都会場 東京大学 駒場Iキャンパス 東…

エンジニアは、哲学の夢に魘(うな)される-3

変なタイトルが妙に気に入るときがあります。今回のタイトルでしばらく続けます。 もの作りに励むエンジニアに読んでおいて欲しい、哲学関係の本があります。今日は、時間がありませんから、10冊だけ書名と作者を紹介して明日以降、内容を書こうと思います。…

エンジニアは、哲学の夢に魘(うな)される-2

昨日は、あまり考えないでこのタイトルを付けたのですがよく考えてみると変なタイトルですね。ブログのアクセスを上げるにはタイトルが重要だそうです。このタイトルでは、それは望めませんがまあそれは良しとします。もちろん、大勢の人の目に触れて事故や…

エンジニアは、哲学の夢に魘(うな)される

会社の業務、本の原稿などでブログが滞ってしまいました。「安全な社会」は、9回で一度切り上げます。 テレビや新聞であまり取り上げられなかったため、文部科学省の発表に気がつきませんでした。内容は以下のようなものです。 「国立大学法人の組織及び業務…