takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

シャーロキアン

シャーロキアンのシャーロックホームズ:第12回『恐怖の谷』

最後の事件』にて、シャーロック・ホームズは、モリアティ教授とスイスのライヘンバッハの滝にもみ合いながら転落。二人とも死亡したことになっています。 ここで、「死亡したことになっています」と表現したのは、以下の理由からです。『最後の事件』は、1…

シャーロキアンのシャーロックホームズ:第11回『緋色の研究』

『緋色の研究』(コナン・ドイル著、延原謙訳 新潮社)は、シャーロックホームズ物語の第一作です。 この物語の好きなところは、いくつかありますが、「タイトルの秀逸さ」を一番にあげます。(原題は『A Study in Scarlet』シャーロック・ホームズクラブの…

データから読み解く日本の殺人事件

国内殺人事件の総数をご存知ですか? 先ずは、重犯罪の件数をご覧下さい。 データ自体は警察庁のホームページからです。 当然ですが平成28年の分はありません。 次はこのデータです。 さらに、このデータです。 あえて、残酷なことを言いますが、知らない人…

「まだらの紐が!」-シャーロキアン技術士による簡単な解説

「まだらの紐」(The Adventure of the Speckled Band)は、シャーロック ホームズ シリーズの一つで、56ある短編小説のうち8番目に発表された作品です。『ストランド・マガジン』1892年2月号初出。同年発行の短編集『シャーロック・ホームズの冒険』(The Ad…

シャーロキアン技術士・6(アブダクション)

今回は、アブダクションと帰納、演繹の違いを簡単に説明します。 先ず、演繹 この箱の中のボールペンは全て黒である。(規則) ここにあるボールペンは、全てこの箱の中のものである。(事例) ゆえに、ここにあるボールペンは黒のペンである。(結果) 次が…

シャーロキアン技術士・5(アブダクション)

「kotobank」でアブダクションを調べると、2つの異なる定義を見つけることができます。また、Wikipediaで調べると3つの異なる定義を見つけられます。 別にどれが正しいと言うものではありません。日本語にだって同音異義語はあります。英語もフランス語も同…

シャーロキアン技術士・4

シャーロック ホームズの事件解決方法は、アブダクションを用いることが多いようです。アブダクションとは、仮説推定、または最良の説明への推論です。つまり、個別の事象を最も適切に説明しうる仮説を導出する推論のことです。 私自身も、会社の業務で様々…

シャーロキアン技術士・3

実際に「ホームズ物語」を書いた作者のアーサー コナン ドイルは、1859年5月22日にイギリス北部、スコットランドのエジンバラで生まれています。父親は、チャールズ アルタモント ドイル。エジンバラ市役所に土木技師として勤務する傍ら趣味で油絵を描いてい…

シャーロキアン技術士・2

今日も続けてシャーロキアン関連。 シャーロキアン (Sherlockian) の厳密な定義は、シャーロック ホームズを実在の人物と見なし、『シャーロック・ホームズ シリーズ』を正典 (Canon)または聖典と呼んで、学術的な各種の研究を行う人達です。まあ、一般的に…

シャーロキアン技術士

「シャーロキアン技術士」なんて訳の分らない肩書きをつけました。 でも、大抵の場合、「シャーロキアンて何ですか?」と質問されます。 シャーロック ホームズは有名ですが、「シャーロキアン」と言う言葉はあまり一般的とは言えないからでしょう。私は、厳…