takumi296's diary

技術士・匠習作の考へるヒント

平成30年度『技術士Lock-On:二次試験対策講座』全体像

来年度の試験に対するお問い合わせが増えてきました。

来年初めて受ける方、あるいは択一試験の結果が振るわなかった方です。

私も来年は5期目の対策講座です。

来年度からは講座にも名前を付けました。

『技術士Lock-On:二次試験対策講座』です。

ミサイルはロックオンすると外れることがありません。受験を目指す皆さん、ぜひ一度の試験で「技術士資格」を狙い撃ちにして下さい。

来年度からは、多様なご要望にお応えしてコースも多様に対応しました。

講師も増えたのでできたのですが、こちらが実施することはあくまでも添削とステップメール講座の配信です。

提供する期間の長さが異なるだけですから複雑そうに見えて複雑ではありません。

f:id:takumi296:20170802033631j:plain

このままでは、見づらいですからダウンロードしてご覧下さい。

以下、簡単に説明します。

一般部門:全26回

総監部門:全10回でそれぞれステップメール講座を新たに準備します。

一般部門の方は、26回のメール講座が届きます。

1回15分程度、テキストは12~15頁程度です。(昨年の2倍)

総監部門を受験する方には、上の26回のメール講座と平行して総監用のメール講座も届きます。これは全10回で5つの管理や総監の考え方を説明しています。

Lock-On:二次試験対策講座ではこれがメイン教材です。

一度に送らないのは、受講者さんのモチベーション維持のためです。

毎週少しづつお届けします。

ただし、全26回もあるので年が明けてから受講されると試験までに間に合いません。

そのため、年が明けてから申し込んだ場合、全て1月1日を起点にメール講座を配信します。そうすると6月末までに全ての講座が配信されます。

 

表の中のどのコースでもメール講座は付いてきます。

コースの違いは添削回数や期間の違いだけと思って下さい。

 

長期コース:試験前年(平成29年)10月1日から添削スタート。

毎月3回で6月末まで9カ月間27回の添削です。

申込書の業務経歴や業務の詳細は、何度でも添削します。

初回~2回目の受験者向けです。

また、残業が多く一日の学習時間があまりとれない方向けです。

受講料は17万円。過去の受講者さんは16万円。

 

Aコース:試験年度(平成30年)1月1日から添削スタート。

毎月6回で7月10日まで7カ月間42回の添削です。

申込書の業務経歴や業務の詳細は、何度でも添削します。

初回~2回目の受験者向けです。

受講料は17万円。過去の受講者さんは16万円。

 

Bコース:試験年度(平成30年)1月1日から添削スタート。

毎月3回で6月30日まで6カ月間18回の添削です。

申込書の業務経歴や業務の詳細は、3回まで添削します。

数回目の方や総監部門の受験者向けです。

受講料は8万円。過去の受講者さんは7万円。

 

短期コース:試験年度(平成30年)5月1日から添削スタート。

毎月の制限はありません。5月1日(申し込まれた日)から7月10日まで3カ月間12回の添削です。

申込書は提出が終っていますから、添削ありません。

数回目の方や総監部門の受験者向けです。

受講料は8万円。過去の受講者さんは7万円。

このコースもメール講座が付いています。

ただし、1月1日を起点にお送りしますから、最初は纏めて届きます。

短期で集中して試験対策を行う方、仕事が多忙で短い期間で勉強せざるを得ない方。

そのような要望が多かったため、このコースを作りました。

 

Lock-On:二次試験対策講座の最大の特徴は、解答を送ってから返却されるまでの時間が早いことです。

主任講師の私はもちろんですが、新たに加わった講師もそれは守ります。

原則36時間以内の返却は受講者さんを不安にしません。

とくに私の場合、夜送った解答が明けた朝には返却されているという状態を極力守っています。

また、文字情報だけに囚われず、動画や音声の教材を中心にしていることも大きな特徴です。リアル講座を生撮りした講座ではなく、スタジオを借りて専用機材で収録しています。

リアル講座の生撮りは、一見臨場感がありそうですが、その場の人たちとのやり取りが画面で見ていると邪魔になるのです。

動画講座専用に撮り下ろした講座で学習することでより理解は深まると確信しています。

ぜひ、「技術士」資格をLock-Onして下さい。

 

 

平成29年度:総合技術監理部門択一試験キーワード分析

総監技術士を目指す皆さん、おはようございます。

『技術士Lock-On:二次試験対策講座』の匠です。

 

今年の択一試験、自分でもやってみました。

結果は、31/40でした。

35ぐらい行くかなと思って解答したのですが、正解のつもりが間違っていたところがありそれほどの点数ではありませんでした。

今度は、1週間ぐらいは対策してやってみます。

その総監の試験対策ですが、総監部門に関しては「総含技術監理部門の技術体系」通称「青本」の販売がなくなって現在はキーワードのダウンロードができるだけです。

言うなれば聖典がなくなってしまいました。

たびたび書いていますが、総合技術監理と言う学問はありません。

機械工学も電気工学も土木工学も歴とした学問ですが、総合技術監理は違います。

ですから、総含技術監理部門の技術体系」がないと勉強のしようがありません。

そのことで文部科学省に直接問い合わせたら「キーワードがダウンロードできるからそれで対策できるはずだ!」と仰いました。

 

もう一つ書いておきます。

上の頁には、「「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」頒布の終了」

とあります。

頒布とは、品物や資料などを、広く配ること。「希望者に無料で頒布する」「銘酒の頒布会」(コトバンクより)

と言うように使います。

つまり無料で配るモノです。

技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」は、680円だったと思います。低価格ですが無料ではありません。「頒布中止」などと言わないで頂きたいと思います。

 

そのキーワード集を使って今年、昨年の問題を当てはめて見ました。

分析というレベルではありませんが、興味のあるかたは見て下さい。

近いうちに10年分を当てはめて、「頒布」しようと思います。メルマガでの頒布になると思います。

 

頒布ですから無料です。

以下、2年分です。長くて見づらいですが、興味のある方だけのモノです。

ご了承下さい。

 

1章 Key Words    
  H29年度 H28年度
総合技術監理   問い1
経済性管理    
人的資源管理    
情報管理    
安全管理    
社会環境管理    
社会的規範    
国際的ルール    
国際的視点    
プロジェクト    
技術者倫理    
プロフェッショナル    
総合管理技術    
総合的品質管理    
管理会計    
意思決定論    
リスクマネジメント    
技術士法    
継続教育    
技術士倫理要綱    
PDCAサイクル    
割引現在価値(DCF)    
効用    
最適決定    
満足決定    
確率的思考    
トレードオフ型意思決定   問い1
問題解決法   問い1
ブレイン・ストーミング法   問い1
集団情報構造化法    
特性要因図    
過程決定計画図    
ワークショップ    
スパイラルアップ    
プロジェクトマネジメント    
PMBOK    
     
     

 

2章 Key Words:経済性管理    
  H29年度 H28年度
生産の4M    
QCD    
生産性    
トレードオフ    
事業企画    
事業計画    
フィージビリティ・スタディ(FS)    
生産計画    
総合生産計画(大日程計画)    
需要予測量    
生産能力調整    
需要平滑化    
基準生産計画    
資材所要量計画(MRP)    
統合業務システム(ERP    
CALS    
施工計画    
工事計画    
品質管理    
全社的品質管理(TQM)    
QC的問題解決法    
QCストーリー    
品質計画   問い6
品質方針   問い6
品質管理システム    
5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)    
3ム(ムリ・ムラ・ムダ)    
ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)    
QC7つ道具    
新QC7つ道具 問い1  
品質保証    
顧客満足(CS)    
ビフォアサービス    
アフターサービス    
品質改善    
品質不良    
設計品質    
製造品質    
製品品質    
製造物責任(PL)    
消費者保護    
製造物責任法(PL法)    
コンシューマリズム    
消費生活用製品安全法    
SGマーク    
PSマーク    
製品安全    
工程管理    
施工管理    
工事管理    
進捗管理    
手順計画    
作業標準    
標準時間    
工程編成    
負荷計画    
山積み・山くずし法    
リードタイム    
日程計画   問い4
大日程計画    
中日程計画    
小日程計画    
スケジューリング    
ガント・チャート    
進行管理    
作業手配    
実績管理    
進度管理    
余力管理    
現品管理    
POPシステム    
JIT生産方式   問い2
プッシュ型生産方式 問い6 問い2
プル型生産方式 問い6 問い2
かんばん方式   問い2
サプライチェーンマネジメント(SCM)   問い2
制約条件の理論(TOC   問い2
原価管理(コスト管理)    
原価計算    
標準原価    
製品原価    
活動基準原価計算(ABC)   問い8
原価企画    
目標原価    
経済性工学(EE)    
価値工学(VE)    
資金回収期間   問い3
価値分析(VA)    
財務会計   問い7
財務諸表 問い2 問い7
貸借対照表(B/S)    
損益計算書(P/L)    
企業会計原則    
減価償却    
キャッシュフロー    
設備管理    
設備の管理特性    
設備の信頼性 問い5  
設備の保全    
設備の経済性    
設備計画    
設備投資    
経済性分析    
設備保全    
事後保全    
予防保全 問い4  
改良保全    
保全予防(MP)    
小停止問題    
TPM    
重複小集団活動    
劣化防止    
劣化測定    
劣化回復    
自主保全    
オペレーションズ・リサーチ(OR)    
PERT 問い7 問い5
CPM 問い7  
アロー・ダイアグラム    
クリティカル・パス    
アルゴリズム    
シミュレーション    
モデル    
離散型シミュレーション    
連続型シミュレーション    
最適化手法    
数理計画法    
線形計画法    
多目的最適化 問い8  
パレート最適    
階層化意思決定法(AHP   問い1
     
     

 

3章 Key Words:人的資源管理    
  H29年度 H28年度
人の行動モデル   問い9
X理論とY理論   問い9
科学的管理法    
行動科学的アプローチ    
インセンティブ    
組織形態    
組織文化    
職能別組織 問い11  
事業部制組織 問い11  
マトリックス組織 問い11  
リーダーシップ   問い12
PM理論   問い12
労働関係法 問い10  
労務管理    
就業規則    
労働権    
団結権    
福利厚生    
労働基準法 問い15 問い11
労働組合    
労働関係調整法 問い9  
労働時間管理    
労働時間制度    
フレックス・タイム制度    
変形労働時間制度    
みなし労働時間制度    
裁量労働制    
金管    
総額管理    
個別賃金管    
労働生産性    
労使関係管理    
団体交渉権    
団体行動権    
企業別組合    
産業別組合    
職能別組合    
クローズドショップ制    
ホワイトカラー    
ブルーカラー    
ユニオンショップ制    
オープンショップ制    
労働協約   問い15
終身雇用   問い15
人的資源計画 問い13  
職務分析 問い13  
職務設計 問い13 問い14
雇用管理   問い14
モチベーション    
従業員区分 問い14 問い15
年功序列    
人間関係管理    
作業能率    
ホーソン実験    
技術的組織    
人的組織    
公式組織    
非公式組織    
プロジェクト管理    
人的資源開発(HRD)    
教育訓練管理    
階層別教育訓練    
職能別教育訓練    
課題別教育訓練    
OJT(On-the-Job Training) 問い12  
OFF-JT(Off-the-Job Training) 問い12  
自己啓発    
人事考課管理 問い16 問い16
姿勢評価 問い16 問い16
業績評価 問い16 問い16
能力評価 問い16 問い16
以下、キーワード集には無いもの    
労働経済分析   問い10
男女雇用機会均等法   問い13
     

 

4章 Key Words:情報管理    
  H29年度 H28年度
意思決定   問い22
情報公開   問い22
説明責任   問い22
開示基準   問い22
PR    
社会的信頼性    
情報システム    
共用データベース    
システム統合    
オープンシステム    
総所有コスト(TCO    
アウトソーシング    
ナレッジ・マネジメント   問い23
形式知   問い23
暗黙知   問い23
知的財産権 問い24 問い19
著作権 問い24 問い19
特許権 問い24 問い19
実用新案権 問い24 問い19
意匠権 問い24 問い19
商標権 問い24 問い19
工業所有権    
先願主義    
先発明主義    
プロパテント化    
ソフトウェア特許    
ビジネスモデル特許    
独占禁止法    
コンプライアンス    
ライセンス    
情報収集    
情報処理    
情報伝達    
危機広報    
ネットワーク社会    
高度情報通信ネットワーク社会 問い20  
ネチケット    
著作権の不正使用    
通信内容の保護・規制    
名誉や信用の保護    
個人情報保護法 問い19  
不正アクセス    
不正アクセス禁止法    
迷惑メール(スパムメール    
迷惑メール防止法    
情報ネットワーク    
インターネット    
自律分散システム    
イントラネット    
エクストラネット    
LAN    
クライアント・サーバ型    
ピア・トゥ・ピア型    
WAN    
WWW(ホームページ、サイト)    
電子メール    
B to C / B to B    
電子認証    
電子商取引    
インターネットショップ    
ネットバンク    
電子マネー    
モバイルコンピューティング    
ユビキタスネットワーク   問い18
VoIP    
オープンソース・ソフトウェア    
デファクト・スタンダード    
デジタルデバイド    
ウェブアクセシビリティ    
情報セキュリティ 問い22 問い20
セキュリティポリシー 問い22  
情報リスク    
コンピュータウィルス 問い21  
メール爆弾    
情報漏洩    
以下、キーワード集には無いもの    
AI、人工知能 問い17  
ドローン 問い18  
クラウドサービス 問い23  
サイバーセキュリティ基本法   問い17
IoT   問い18
マイナンバー   問い21
G2B   問い24
B2C   問い24
M2M   問い24
G2C   問い24
     
     
     

 

 

5章 Key Words    
  H29年度 H28年度
リスク管理    
リスク    
リスク図    
ハザード(危険要因)    
発生確率    
被害規模    
リスク基準    
リスク管理システム    
リスク対応方針    
リスク特定 問い25  
リスクアセスメント 問い25  
リスク解析    
リスク評価    
シナリオ分析    
リスク算定    
弱点分析    
対策効果算定    
リスクマトリクス    
リスク対策    
リスク保有    
リスク低減    
リスク回避    
リスク移転    
変更管理    
リスクコミュニケーション 問い26  
社会的受容(PA    
リスク認知    
バイアス    
労働安全衛生管理    
労働安全衛生法 問い28 問い27
労働安全衛生管理システム    
労働災害    
災害統計    
災害コスト    
職業病    
メンタル・ヘルス    
未然防止活動    
定期点検活動    
小集団活動    
ZD運動    
改善提案活動   問い25
ヒヤリハット   問い25
ハインリッヒの法則    
機械設計原則(フェールセーフ)    
システムの高信頼化    
フォールトアボイダンス    
フォールトトレランス    
フェールソフト    
フールプルーフ    
安全確認システム(インターロック)    
隔離安全    
停止安全    
安全立証    
危機管理    
危機    
緊急事態 問い30  
自然災害 問い30  
人災    
不測事態 問い27 問い28
危機管理マニュアル 問い27 問い28
システム安全工学手法 問い29  
FMEA    
HAZOP    
フォールトツリー分析(FTA    
頂上事象    
イベントツリー分析(ETA    
初期事象    
ヒューマンエラー(人的過誤)    
トライポッド理論    
THERP    
MORT    
J-HPES    
VTA    
システム信頼度解析    
信頼度    
直列システム    
並列システム    
以下、キーワード集には無いもの    
製造物責任法   問い26
FN曲線   問い29
PFI事業   問い30
     
     

 

 

6章 Key Words    
  H29年度 H28年度
持続可能な開発    
環境汚染    
ゼロ・エミッション    
環境基本法    
環境基本計画    
環境負荷    
資源生産性    
環境効率    
拡大生産者責任    
3R    
環境経営    
環境保全    
エコファンド    
グリーンインベスター    
大気汚染防止法    
水質汚濁防止法    
土壌汚染    
地球温暖化対策推進大綱    
地球温暖化対策推進法    
循環型社会形成推進基本法 問い34 問い33
資源有効利用促進法    
リサイクル    
循環型社会    
廃棄物処理    
廃棄物    
一般廃棄物    
産業廃棄物    
特別管理一般廃棄物    
特別管理産業廃棄物    
産業廃棄物管理制度(マニフェスト制度)    
マニフェスト(産業廃棄物管理票)    
汚染者負担の原則(PPP)    
容器包装リサイクル法    
家電リサイクル法    
食品リサイクル法    
建設資材リサイクル法    
自動車リサイクル法    
グリーン購入    
グリーン購入法    
環境物品    
エコマテリアル    
エコマーク    
グリーン購入ガイドライン    
商品情報データベース    
化学物質審査規制法   問い34
PRTR   問い34
PRTR法   問い34
化学物質管理指針    
化学物質等安全データシート(MSDS)    
レスポンシブル・ケア    
環境基準    
ダイオキシン    
四大公害裁判    
受認限度    
環境権    
環境評価    
環境マーケティング    
限界便益    
便益曲線    
費用便益分析    
表明選好型評価    
支払意志額(WTP    
受け入れ意志額(WTA    
仮想評価法    
コンジョイント分析 問い35  
顕示選好型評価 問い35  
トラベルコスト法 問い35  
ヘドニック価格法 問い35  
環境アセスメント    
環境影響評価法 問い39 問い37
大気汚染    
水質汚濁    
戦略的環境アセスメント    
ライフサイクル・アセスメント(LCA 問い40 問い38
エコバランス    
産業連関法    
積み上げ法    
産業連関表    
ライフサイクル・インベントリ分析(LCI)    
影響評価    
環境適合設計(DfE)    
品質機能展開    
環境管理活動    
環境アカウンタビリティ   問い39
環境管理システム   問い39
環境方針   問い39
環境活動評価プログラム   問い39
環境パフォーマンス指標   問い39
環境報告書   問い39
環境会計   問い39
環境会計ガイドライン   問い39
以下、キーワード集には無いもの    
消費者安全法 問い31  
人口動態 問い32  
RoHs 問い33  
EMS 問い33  
SRI 問い33  
パリ協定 問い36  
2国間クレジット 問い36  
景観法 問い37  
放射性物質管理 問い38 問い35
公益通報者保護法   問い31
パワーハラスメント   問い32
国内エネルギー需要   問い36
ラインセンサス法   問い40
ライトトラップ法   問い40
フィールドサイン法   問い40
コドラート法   問い40
     
     

 

 

頒布の時はエクセルで添付します。

 

技術士試験に「トランスサイエンス問題」その訳は?-2

続けて書きたかったのですが一日空きました。

トランスサイエンス問題は、言い出したワインバーグ博士が核物理学者で原発問題を例に挙げて説明しました。

そのため話が大きく飛躍して「福島の事故を予言した」とまで言う方もいるようです。

もちろんそれは間違いです。それを言うなら「B.5.b」だってもっと正確に予言しています。あれは、テロ対策ですが万一過酷な停電事故が発生した場合、どうなるかを予測してバッテリーやコンプレッサーを用意することを説明しています。

アメリカの行政命令ですから日本が従う必要はありませんが、もし、信じて準備していれば福島の事故の規模は数十分の一で済んだはずです。

話を戻しましょう。

なぜ、トランスサイエンス問題を技術士試験で問題に入れたか?

現在の試験委員の皆さんは、議事録や直接訊いたお話しから推測して以下のように考えているようです。

「現在の巨大テクノロジーは問題が複雑だ。解決策を考えて実施してもその解決策がベ別の問題を発生させる」

「科学技術の問題を科学技術に携わる人間だけで解決できない」

(ここはまさにトランスサイエンス問題そのもの)

「科学技術に携わる人間はそのことを十分承知して問題解決に当らなければならない」

 

 こんなことを主張していますから、これから技術士になる人はそこを理解して欲しいのだと思います。そんな考えがトランスサイエンス問題をⅢの課題解決能力を問う問題文に入れたのでしょう。

科学技術だけで解決できない問題があることを、科学技術の専門家になるための試験に入れるのは奇異な感じです。

一見そう思いました。ですがこれまでの経緯を考えて推測してみたのです。

おそらく、今後ますますこの傾向は強くなると思います。

これまでの技術的解決法が通用しなくなると考えて解答用紙に記入して下さい。

早い話「自動運転のトロッコ問題」なんて技術で解決できない問題です。

現在の自動車は人が運転するから、日本なら年間で5000人程度の死亡事故が発生します。

これが、自動運転なら1件発生してもその車を作ったメーカーの責任を問う。

下手をすると倒産するまで責める。

自動運転でのんびり走れば、死亡事故は1/10程度に減る可能性があります。

しかし、それは容認しないのでしょうか?

タカタのエアバックは世界で17名を死亡させました。

あれは分かっていたのにそのままにしたことが悪いのですが、あのエアバックで死亡を免れた人の数は数千~数万です。

 

この先、どうなるのか分かりません。

私は科学技術の側の人間として、科学技術で解決出来る問題を解決するように努力します。

技術士試験はこれからますます、考え方が難しくなりそうです。

 

 

 

 

 

技術士試験に「トランスサイエンス問題」その訳は?-1

おはようございます。

さぼっているブログですが、たまには真面目に書いてみます。

平成29年度の技術士Ⅱ次試験の問題が公開されました。

私は、仕事の必要上、21部門96科目全ての問題に目を通します。

今年の技術士試験で変な問題がありました。

変な問題とはどんな問題か?

応用理学部門:選択科目は地質の課題解決能力を試す問題です。

 

Ⅲ-2

科学に問うことはできるが,不確実性や科学以外の価値判断を含み,科学者(専門家)が科学的知識だけでは答えられない問題は「トランスサイエンス問題」と呼ばれる。
核物理学者のアノレヴィン・ワインパーグにより1972年に提唱されたこの概念では、問題について「専門家が答えを出せること」、「専門家が確かな結論を出せないこと」、「科学技術以外の価値判断が関与するので専門的知識では答えが出せないこと」の3段階に分けて考えることの重要性が示唆されている。

近年,技術者には専門的知識のみでなくトランスサイエンス問題を意識した課題解決能力が必要になりつつある。以上を踏まえて、以下の問いに答えよ。

なお,解答の目安は,( 1 )及び( 2 )で2枚程度、( 3)で1枚程度とする。


( 1 )現代社会において,あなたがトランスサイエンス問題として考えるものは何か、上記の概念とあなたの経験又は知見を踏まえて概説せよ。なお,以下の事例から選択してもよい。
例)地球温暖化,土壌汚染,地震対策


(2) (1)で挙げたトランスサイエンス問題に敢り組む上で,特に重要と考えられる事項を複数挙げ、それらに対する具体的方策について述べよ。


(3 ) トランスサイエンス問題に取り組むに当たり、技術者と公衆の視点の違いを念頭において、技術者に求められる視点を複数挙げ、あなたの考えを述べよ。

 

技術士試験に関係無い方は「なんだこれ?」と思うかもしれません。

技術士試験を受ける方でも「なんでこんなことを問うのだろう?」と思うかも知れません。私は、そう感じました。でもよく考えると作問者の意図が見えて来ます。

 

トランスサイエンス問題とは、

トランスサイエンス(trans-science)とは、一般的には「科学に問うことはできるが、科学によってのみでは答えることのできない問題」と定義される概念です。
接頭語“trans-”は「~を超える」の意味なので日本では「超科学」と言うときもあります。ただ、「超科学」はオカルト系でも使われますからこの訳は使用しない方が良いと思います。

トランスサイエンスを言い出したのは、米国の物理学者A・ワインバーグ博士です。
1972年に提唱しました。
要するに、世の中には純粋に科学だけで解決できる問題と、一見科学的だが科学だけでは解決できない問題があり、現代ではむしろ後者のほうが多くなっていると主張しましたそして、自らこれを「トランスサイエンス問題」と名づけた訳です。

A・ワインバーグ博士はこれを原発の安全問題について例えています。


原発の安全装置がすべて同時に故障すれば深刻な事態になることで専門家の意見は一致する。しかし、そのような事態が起こりうるかどうかについては、専門家の意見は分かれる。つまり、確率がきわめて低いことは『科学によって説明できる』が、低い確率の危険に備えて、もうひとつ安全装置を追加すべきかどうかについては、『科学ではわからない』……社会が決めるべき問題となる」

と言った主張です。

これは、科学の進歩に関係ありません。どんなに進歩してもつきまとう話です。

ですから、この問題を試験問題としたのはなぜか?と思った訳です。

しかも課題解決能力を問う問題です。

なんか変?

そうではなくて当然の問題?

 

数回に分けて考えて見ます。

あまり日にちは空けません。

 

 

8月になったら口頭試験対策を始めよう

択一試験の解答が公開されました。

大勢の方から、9問以上できたとの知らせが届いています。

今年の択一試験はどの部門も過去問題の繰返しが多かったようで、数十名から連絡を頂きましたが、8問以下は1名でした。

総監は逆に難しかったようです。

とは言え、これまで30/40、27/40、26/40など概ね合格です。

お一人、19/40の方がいましたが、これでも論文が良ければ逆転できます。

 

さて、この後ですが論文が心配なのは分かります。気になって夜も眠れないのも分かります(暑さのせいかもしれませんが)。しかし、択一がOKなら7月いっぱいは休んで8月から口頭試験対策を行って下さい。

特に総監の口頭試験は想定外の質問が多く対策しないと痛い目に遭います。

基礎力を鍛えるには時間が掛かります。しかし、総監の口頭試験にはその基礎力が必要なんです。

先ず、ご自分の専門分野に関するニュース、トピックを集めて下さい。

経済新聞、工業新聞、雑誌などで結構です。

事故・リコール、大きな災害は漏らさずチェックして下さい。

このとき、事実を記録することはもちろんですがそれ以上に重要なこと。

あなたの意見を書くことです。

試験委員が口頭試験で訊きたいのはあなたの意見です。

「九州で大雨があって数十名の方が亡くなりました。」これは事実です。

この事実に対して、技術士としてどう考えるのか?

そこが重要なんです。

www.gijutsushi-goukaku.jp

 

私のWebサイトでは、無料メルマガを発行しています。

これから、11月まで毎週口頭試験の対策をお送りします。

ぜひご登録して下さい。

 

もう一度書きます、平成30年度技術士二次試験は変更無しです

昨年に書いた記事に、やたらとアクセスが多いのでもう一度書きます。

30年度の試験、つまり来年の試験は変更ありません。

昨年、私が聴いた時点では30年度から変更ということだったのですが、延期になりました。

これは、文部科学省にも技術士会にも確認したので新たな変更がない限り、来年度の試験は今年と何も変わりません。

午前の択一試験

午後は3つの論文試験です。

 

来年の受験を目指す方は、これまで通りの対策でOKです。

何度も言いますが、合格のために必要なのは勉強と練習です。

 

また、技術士を受ける方は学生時代に優等生だった方がおおいため、勉強するのは得意なようです。しかし、練習不足の方が多いようです。

理屈で理解すると、もう分かったつもりになるのです。

何度でも書きますが練習不足では絶対に受かりません。

アウトプットの練習を行って下さい。

イチロー選手は世界記録を作っても練習を欠かさないのです。

それと同じです。

www.youtube.com

 

 

 

 

平成30年度技術士試験対策講座

技術士を目指す皆さん、こんにちは。

『技術士Lock-on:二次試験対策講座』講師の匠習作です。

これまで、ただ「二次試験対策講座」としていましたが、講座の名前を付けました。とは言え、「技術士Lock-on」なんて検索する人はいないはずですから、効果は不明です。

平成30年から、試験内容が変わると言われていましたが、変更はありません。

文部科学省はそれどころではありません。また、電話で問い合わせると「変更することは発表したが、何時から変更するとは言ってない」とのこと。いずれにしても来年度の試験内容は今年と同じです。

今年の受験者さんから、問題や再現解答が届いています。

一般部門は、あまり変化がありません。

ただ、総監部門は択一が難しかったようです。

私は問題を見ていないのですが、全員同じことを言っているので難しかったのでしょう。若しかすると平成24年度のように一桁台の合格率になるかもしれません。

ただ、記述試験の方は同じ傾向の問題でした。

問題が公式に発表されたらここか、Webサイトの方で、少し分析します。

 

今回は、来年度の講座を紹介します。

今年度から始めたステップメール講座は、大幅にバージョンアップします。

一般部門の動画講座全26回は、最初から作り直します。

また、総監部門の動画講座を全10回で作ります。

受講者さんは、それを繰返し見て学習を進めることができると思います。

私の場合、今年の制作経験とKIYOラーニングさんの「技術士通勤講座」で培った経験がありますから、それを最大限に活かします。

と言って、これまで作ったものを使い廻すのではありません、改良を加え大幅にページ数なども増やします。

また、通信添削講座はこれまで以上にレスポンスを挙げるために、「チャットワーク」を使うことにしました。これで、添削漏れの発生を防ぎます。

毎年、数回発生するのですが、送って頂いた解答論文に私が気がつかず24時間以内の返却ができないことがあります。これを防止します。

また、「チャットワーク」は、ビデオ通話などの機能も持っていますから、スカイプを使わずとも「チャットワーク」の中で全て完結する予定です。

 

詳しくは、Webサイトをご覧下さい。

もちろん、今週末のメルマガでも告知します。

www.gijutsushi-goukaku.jp

はてなを閲覧するには『ビヴァルディ』

はてなは、最初に頁を開くとき時間が掛かります。

私の場合、ノートでもデスクトップでも同じように時間が掛かりました。

とくに写真や絵の多い頁だとイライラするくらい時間が掛かっていました。

OSは、Windows10、ブラウザはGoogle Chromeです。

それが教えて頂いた『ビヴァルディ』に変えたらビックリするくらい早いではありませんか。

今まで遅かったのはchromeのせいだったようです。

ちなみにedgeやFirefoxは試していません。

 

vivaldi.com

 

上の表示は英語ですが、しっかり日本語サイトがあります。

もしかして、私の書いていることは、すでに当たり前で「今さら何言ってんの?」なのかもしれません。

また、私は人に「オーエスは〇〇が良いよ」とか「ブラウザー◇が使いやすい」などとアドバイスすることはありません。

しかし、これは衝撃的に早いし使いやすい、乗り換えも簡単と三拍子揃っていました。

10年に1回ぐらいですが、強烈にお勧めしたくなりました。

 

また、もし今さら当たり前でしょうと言うのでしたら、それも教えて下さい。

銀行の管理、買い物、Gメール、はてな、自分のサイトの修正(ワードプレス)などやりたいことは全てchromeより快適です。

しかもメモリー消費量も少ない。

もっと早く知りたかった。

 

 

平成30年度技術士試験の行方

技術士Ⅱ次試験の内容が平成30年度から変更になるはずでした。

しかし、その雲行きは怪しいようです。

今、文部科学省はそれどころではありません。

元々、変更するとは言ってましたが何時からとは明言していないのです。

日本技術士会では、早くも「来年は同じになるのでは?」と予想しているようです。可笑しな話ですが、試験制度は技術士会が決めるのではありません。

決めるのは文部科学省の技術士試験部会です。

 

択一試験が無くなって、その代わり午前中から論文試験が課せられる。

ようするに平成19年から24年までの時と同じになるわけです。

しかし、以前と異なり問題の構成はどの部門も同じになるでしょう。

19年~24年までのときは部門や選択科目毎にバラバラでした。

全く統一感のない試験だったのです。

これからもし、変更するとしてもそこは修正されるでしょう。

午前中の必須論文も2問出題で1問解答。

午後は、これまでの試験と同じでしょうか?

そこは分かりません。

 

ですが、これから技術士を目指す皆さんにぜひ知っておいて頂きたいことがあります。

技術士に求められている本質的なところは変わりません。

せいぜい、国際標準化に合わせて、APECエンジニア、IPEA国際エンジニアに代表される国際的な技術者資格認定制度との同等性を確保する方向になるていどです。

これは、平成25年からの試験でも見られる傾向です。

おそらく少し強化されるていどでしょう。

 

実は6月1日に技術士制度改革の中間報告がありました。

その報告書の最後に以下のような文言があります。

 

我が国の企業部門の研究者数は平成 26 年時点で約 49 万人であり、中国は約倍の 95 万人、韓国は実数では 35 万人とやや少ないが、企業部門の研究者数について日 本が横ばいであるのに対し、中国、韓国ともに近年極めて大きな伸びを見せている (文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学技術指標 2016」より)。

企業部門に おける研究者と技術士の関係は明確ではないが、中国、韓国等の動向を踏まえれば、 我が国における技術系人材(理工系人材)の育成は益々重要になっており、技術士 制度の活性化、発展も一層重要性を増している。

当会の設立については、技術士法第 54 条に「全国の技術士の品位の保持、資質 の向上及び業務の進歩改善に資するため」とある。当会としては、技術士分科会等 における審議、関係各府省の政策、国会等の動き、産業界や学協会の動向等を踏ま え、適切にその役割を果たしていく責務がある。

技術士資格については、資格取得のメリット、技術士の社会的知名度、認識度の 向上といった課題もある。当会は、指定試験・登録機関としての試験及び登録関連 業務を着実かつ厳正に遂行するとともに、技術士制度の発展のため、特に、技術者 倫理に関する普及啓発、CPD 支援など技術士の一層の資質向上、国際展開、産学 官連携、また、防災・減災、司法支援などの社会貢献活動に一層力を傾注していく こととしたい。 

また、今般の検討において、技術士の資質向上面で IPD や CPD の重要性や国際 的技術者資格認定について今後の国際動向も踏まえつつ適切な対応が必要などの 課題が示唆された。当会として、技術士制度検討委員会を引続き存置させ、これら の課題について今後とも検討を継続していくこととする。 こうした状況の下、更新制度の導入、資格の活用促進など今後の技術士制度の発 展に向けた国の取組みに大きく期待したい。

 

一つ、しっかり考えて頂きたいことがあります。

試験制度がどう変わっても、技術士として行うべきことは変わりません。

 

科学技術の向上と国民経済の発展に尽くすのです。